茶聖

コロナ禍のなか、今年は読書量が増えた。その中で印象が強かったのが、歴史小説家伊東潤の茶聖。5年前に弟子の視点から利休像を描いた「天下人の茶」で直木賞候補となっている。その続編になるのだが、茶道関係者が読むような利休像とは視点がまるで違う。茶の湯の昇華が、現代では考えられないような秀吉との関係から描かれる。戦国時代に天下の静謐を願い行動した茶聖、ぜひお勧めします。

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