イセ美術館

イセ食品伊勢会長は世界的なアートコレクターとして知られ、収蔵品は各地の美術館で一般公開されている。たまたま出張の帰りに寄った、大阪東洋陶磁美術館の中国陶磁展では余りの質の高さに度肝を抜かれたものだ。最近は茶道具蒐集にも力が入り、光悦茶会の席主をなさっている。

さて画像は昨年11月に高岡市に完成したオフィス横の美術館。一般公開はなく、セミナーやイベントに活用され各界の交流の場となっている。主に加山又造の大作屏風絵が飾られている。ガラス越しに見えるのは名古屋御園座で実際に使われていた緞帳で、加山又造の代表作「千羽鶴」を元に作られたもの。国道添いから眺められ、これを収容できる大きさに建物が設計されている。伊勢さんから直接話を伺ったが、加山又造とは個人的に長い付き合いがあり、作品に対する熱い思いが伝わってきた。

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