東京都庭園美術館
東京でたまたま時間が出来たので、建築関係の仕事をしている友人に誘われて、東京都庭園美術館に行ってきた。朝香宮夫妻の邸宅として、
アール・デコ様式で統一されたモダン建築が戦前に建造されている。目黒駅からほど近いが全然認識がなく、その美しさに息を飲んだ。
迎賓館として使用されていた時期もあり現在は重要文化財に指定されている。ネットの「本館の各室について」で美しい画像を見ることができる。東京は美術館の宝庫であり羨ましい限りだ。
開催中の展覧会「岡本淑子 沈黙の奇蹟」これにも度肝を抜かれた。1950年から56年までの7年間にフォトコラージュ作品を集中的に生み出した。フォトコラージュとは二つ以上の画像を同一画面に合成する手法。説明すれば簡単だが、小さな作品から放たれる巨大なパワーに驚くしかなかった。若干22歳から28歳までのことである。
茶道の世界とは随分とかけ離れたシュルレアリスム、全くの無知で何も分からずに眺めているだけだったが、時間と共にずんずんと引き込まれていった。世界的な評価を受けていてアメリカからも里帰りした作品が多数展示されていた。