山を歩いていて巨木に出会うと有難い気持ちになりうっとりしてしまう。数百年間森の中で、人知れず厳しい風雪に耐え生き続けた生命力の図抜けた一本、その容姿は何れも独特な形を見せてくれ美しく芸術的で絵になる。巨木は土地の守り神、神木として世界中で信仰があるのも頷ける。この立山杉は寒さや雪に強く、富山県の木に指定されおり、立山黒部アルペンルート周辺に多く自生している。山スキーで来た大明神山、登山道がなく雪のある時期にしか来れないルートで出会った。しかも登り始めて5時間くらい経過したところなので、ほとんど知られていない一本だろう。