徳元

秋の茶会が毎週目白押。今年は連休が多くお茶会の「はしご」の方も多いだろう。大寄せの茶会で寄付に飾られている炭道具は使われることのない時代物がほとんどで、中には美術館にありそうなものも並んでいる。

 

先日の茶会で目についた蜻蛉釜釻。見事な細工もので時代もたっぷり付いている。会記には徳元在銘とある。ちょっと格の高い茶会では、火箸と釻は徳元であることが多い。桃山期の鍛冶師・甲冑師で茶道具も作っており、名人と呼ばれている。400年前の小品でありどのくらい現存しているかは不明だが、床に飾られるものは美しいことが条件なので希少価値である。


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