承天閣美術館
目的もなくたまたま時間があったので入ったら内容の濃さに目が丸くなった。相国寺の禅林美術展。国宝二点、重文10点。中国元代・日本鎌倉、南北朝の墨蹟がずらり、本で見たものが目の前にあった。
会期が6月5日から12月3日までのロングランであるためか、入館者は15人くらい、がらがら状態、名品を独り占めである。国宝玳玻盞散花文天目茶碗、10分くらい眺めていただろうか、図録とは全然ちがう深淵な美しさ、これが独り占めなのだから堪らない。
宋、元、李朝、桃山の銘碗もある。一碗ずつ高台下に鏡を置いて底面まで見られるようになっている。東博や京博の展覧会でこのようにしてくれたらと何時も思っているが、これは本当に有難い。茶碗は高台を見ないことには意味がない。まだ2か月以上開催されています。