楽と唐津

 東京に行く機会ができたので、一か月前に京都で鑑賞した楽焼を東京近代美術館で見た。今回は特に鑑賞する碗を決めて、じっくり時間をかけた。開館直後に入ったので入館者が少なく館内を行ったり来たり、400年を見るためには数往復しなければならない。

 それから皇居の向かい側にある出光美術館の古唐津展に向かった。こちらは桃山時代の名品がずらり、入館者も多かった。展示品は桃山時代のものだけで169点、凄いコレクションただ呆れるばかりであった。

 一つの作品の表裏を同時に見ることは不可能なので、茶碗本体の横に高台の写真が置いてあったのには感謝であった。

 楽展の場合楽焼茶碗、特に光悦は高台の写真を置いて欲しかった。赤楽乙御前の名の由来は高台であるし、摩訶不思議な造形である。写真をみながら全体像をみるとかなり印象が違うと思うが・・・

 


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