続干し柿

 先日ブログに載せた干し柿がようやく口に入ることになった。市販されているものは一個500円から700円くらいしているが、昔の人がみたらさぞびっくりであろう。濃茶の横に菓子がある絵面はないが、一つだけ横に置いてみたのでその大きさが分かると思う。

 

 利休さんの時代は干し柿が今で言う茶菓子であったことが資料で残っているので試してみた。柔らかくて大きいのでカットしたものを少々食べて抹茶を頂いた。甘いお菓子に慣れているのであまり珍しくはない印象。

 

 昔の柿は今より小さく、保存のために固くなるまで干したので現在の半分程度の大きさではなかったろうか。固くて小さい干し柿がヘタを付けたまま供されて、それを手で割って食べたかなと想像する。甘いものが極端に少ない時代、お茶がさぞ進んだのではあるまいか・・・どうだったのだろう?

 


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