コバケンとその仲間たちオーケストラin富山
このコンサートは小林研一郎氏が障がい者も健常者も垣根なく共存できる社会に向かって歩き始めよう、という思いで始まった。ボランティアの不特定多数の演奏家達とそれを支えるスタッフから構成され、知的発達障がいのある方々を招いて演奏を聴いていただくためのコンサート。演奏家の中には目の不自由な方も何人かおられた。
富山の経済団体が趣旨に賛同して主催し、私も縁あって聴くことができた。こういう趣旨であるから司会者の話も重要でフリーアナウンサーの朝岡氏の話術が効果的で会場の雰囲気が和んだ。世界のコバケン(小林研一郎)の動きの大きいパフォーマンスは近くで見ると迫力満点。曲の出足を変えるとこんなに印象が変わるんだ・・という具合に最初のフレーズを全く違う曲調で2回演奏したのには、会場は拍手喝采であった。
世界的なヴァイオリニストやソプラノ歌手、和太鼓まで内容は盛りだくさん。演奏者と観客の想いの距離が近く、満員御礼のみなさんの表情が実に穏やかで楽しそうだった。今年は蓼科、茅野、富山、千葉と続き11月には10周年記念としてサントリーホールで行われる。
左に炎のマエストロ コバケン