宮川香山展
明治3年に京都から横浜に移り、窯を築いたのが初代宮川香山。香山は画像のような高浮彫という独特の表現方法で諸外国に人気を博し、作品は主に輸出用として製作された。現在日本にあるのは諸外国から買い戻された、いわゆる里帰り品。
展覧会終了間際ということもあり会場は大盛況。超絶技法なので細かいところまで見ていると、どうしても時間を要してしまう。故に人の流れは相当悪かった。西洋向けにデザインされた大きな超絶技法作品の数々。途中から茶道具を見慣れた目には少々食傷気味になってきた。お客さんの流れも後半はスムーズになっていたので私のような感覚の人が多かったのかも。後半、釉下彩・釉彩という優美で華麗な作品群の展示に移ると、体から緊張感が解けたように癒されてほっとした。