のれそれ

数年前、初めて大阪でお目にかかった。富山では食する習慣がないので、その奇怪(きっかい)な名前に引かれてオーダーしたものだが、酒のつまみに抜群であった。富山に帰って色々なお店で聞いてみたがやはり誰も知らなかった。アナゴの稚魚のことで高知では「のれそれ」と言って好んで食べられていたそうだ。旬は2月から4月なのでちょうど今頃である。今回は名古屋で食したが、愛知県や伊豆でも漁獲があり、築地市場には伊豆から来るらしい。まだこの食材を食べていない方は一度試されたらいかがだろう、生を三杯酢で食べるのが定番。

 

 
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