お茶事いろいろ
先日除夜釜設定のお茶事に招かれた。師走の夜にお茶事を催すのは何かと大変なここと察する。客は私を含めて二人、亭主との心の通った気持ちの良いひと時だった。一年間水屋で裏方に徹した水屋瓶が水指として晴れ舞台を飾っていた。こういう設えを見て改めて茶の湯の奥深さに心底感嘆してしまう。今年はお茶事に出かける機会が多く、色々な流派の多種な趣向を楽しませてもらった。お茶事は最初から本懐石でする必要はなく、自分の得意分野で一品、もしくは蕎麦やうどんだけでも工夫次第で十分に楽しめる。しかしお茶と菓子だけは手を抜いてはいけない。一番記憶に残るのはこの両者であることは間違いないと思う。これが不味ければ全てが台無しになってしまうから気を付けていただきたい。さて来年も皆様に当HPに帰ってきていただきたく庭のヒキガエルに登場してもらいました。