こまい

戦前の日本家屋のほとんどは写真のようなこまい壁だった。今では見たことがない人がほとんでであろう。自宅の水道管を鉄製から塩ビ製に取り換える工事をしていたら、昭和20年代に建てられた台所の床が腐っていた。壁板を剥がすとこれが出てきた。藁を縦横に編んで粘土を押しつけてある。粘土は壁屋さんが畳一枚くらいの大きさの金属製の器の中で、足踏みをして作っていた。私が子供の頃は当たり前に見かけた光景が懐かしく思い出される。

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