カシナガ
登山をしているとナラ類の樹木が多数立ち枯れして森が死んでいく様子はただ事ではないと思う。カシナガ被害を知らない人は、秋口に今年はもう紅葉が始まったと勘違いする。カシナガはカシノナガキクイムシの略称、南から被害が広まり富山県には02年に初めて確認された。それ以来繁殖率が凄まじく被害は拡大する一方で、平地の神社にまで広がってきた。今朝新聞に朗報がでた。カシナガ被害が昨年比9割減少したとあった。なんと嬉しいニュースではないか。原因は冬季の低温、夏季の降水量の増加であるらしい。捕獲実証事業が行われてはいるが、こちらの方は始まったばかりで効果はほんのわずかであろう。環境の変化でたまたま減少したに過ぎず、地道な捕獲作業を全国レベルで継続して、世界に誇るべき緑豊かな国土を保全していかなくてはならない。