猛暑
去年の夏は35度の気温に慣れていたものだ。今年はまだ6月なのに九州南部が梅雨明け、甲府で38度、暑さで3人の方が亡くなったという。節電、節電とやかましいのに先が思いやられる。先日正午の茶事に行った日も朝から気温がうなぎ上りで35度まで上がった。古いお家で4畳半の茶室には冷房が無く、汗がしたたり落ちた。一旦締めたにじり口を開け、ご亭主は貴人口も開けてくださった。するとどうだろう、茶庭の木陰から風がすーっと入ってきて、気分が一新した。その後お薄を頂くまで和気あいあいと楽しい時を過ごすことが出来たが日本建築と庭の効用のお蔭と感じた。エアコンの無い時代は当たり前だったのだろうが、一昔前の茶人たちの気分を味わえたような・・・。