富山ではすす竹と呼んでいて、煮たり焼いたりしていただく。すす竹狩りと言って笹薮の中を分け入って採るのを趣味にしている人も多い。夢中になり過ぎて山中で迷子になる人もいる。熊も大好きで藪の中で鉢合わせすることがあるので命懸けの趣味ともいえる。降雪のある地方では春の恵みの山菜をこよなく好きであるように思う。こちらでは赤ちょうちんから割烹までこの時期、メニューに山菜料理のない店はないのではなかろうか。写真のすす竹はかなりの山奥で、初対面の80過ぎのおばあさんに「これ持っていって食べられ」(富山弁)といただいたもの。