竹下夢二

大寄席の茶会(立礼)の設えで男の手を借りたいという事で、お手伝いをしましたが、九席終わるまですることが無いのでお運びをしました。男性は私ひとり、袴姿なので目立ったようです。運ぶ度に、あらっ「きよかわさん」と驚きの声が掛かり、久しぶりにお会い出来た方が多くいらして楽しかったです。竹久夢二展を見てきました。岡山県にある夢二郷土美術館のコレクションを多数見ることができました。女性像は儚げで憂いを帯びた表情の作品がほとんど、全体として暗い雰囲気、私から見て美人画は皆無でした。大正の浮世絵と親しまれ、モダンなファッション像は、当時の女性から絶大な支持を受けたといいいます。男女の視点の違いを思ってしまいます。浮世絵的で繊細なタッチは美的で崇高、書籍の表紙や挿絵などただただ上手いの一言、絵葉書が飛ぶように売れたという話も納得でした。