摘水軒コレクション
千葉県柏市の摘水軒記念文化振興財団の所蔵品100点を紹介する展示会に行ってきた。首都圏以外でまとまって公開される初めての企画だった。皆さんはこの財団をご存じだろうか。江戸時代、水戸街道に面して旧柏村に居を構えた名主、寺嶋敏巧が開設した私塾がルーツ。その後現在に至るまで地域文化向上発展に寄与している。浮世絵を中心に菱川師宣・鈴木春信・歌麿・広重他名品がずらり。初期の肉筆浮世絵から始まっているが、どうすれば洗練された美人画になっていくのか?茶道の世界でも見られる着物の柄、袖、裾、髪型、立姿勢、指先などを考慮して黄金期を迎え世界に迎えられる。実に楽しくて分かりやすい企画展で時間を忘れてしまった。