稀な講演会


富山県魚津市で開かれた千玄室大宗匠の記念講演会に行ってきた。大正12年生まれ満100歳。一時間の講演会、何が何でも聞かねばならないだろう。裏千家の方はもちろん、一般の方も多く、1100席のチケットは完売だそうだ。有名な戦争時代の話から始まり、大徳寺の修行時代、富山にまつわる逸話を挟みながら進行していく。身振り手振りを交え、声に張りがあり姿勢を正し演台の前に立ったまま一時間。有り得ない!通常5分一人で原稿なしでしゃべるとくたくたになると言われている。約70ヶ国、325回の渡航で茶の湯を世界に発信しておられる。「人は生まれた時に畑をもらっており、それを耕し続けるのが生きるということ、私もこれから耕し修行しなければならない・・」この時は会場がどっと沸いた。あっという間の一時間だった。