唯一の感性
最近交わされる日常挨拶、今年は寒いけど雪積もらんで、やんばいやね(良いね)、です。二月に入ると各支部の初釜があったり、お稽古始めの社中があったりするが、道が良いので誠に有難い。
茶道を通して日本人の美意識が認識されるが、それがどうも怪しくなってきている。たとえば玄関や路地の打ち水。また茶室で花に水を打つこと、茶道を習っている外国人はまだしも、諸外国の人には理解不能だろう。水の音や虫の音、寂しさとか「あわれ」とか、独特の感性で成り立つ茶道。最近はお茶を習っている若い人が極端に減っている。都会は人口が多いのでまだ社中の平均年齢が低いが、地方都市はとんでもなく高い。受け継がれる日本人独自の感性、少しでも若い人に感じ取ってもらいたい。