値上がり
湯杓は年数が経つと柄の竹が縮み、合の継ぎ目から漏ってくるので使い物にならなくなる。茶巾は変色し、茶筅も穂先がバタバタに傷んでくる。この3種はそもそも傷めば交換するように出来ており、お茶会だけでなく、お稽古場でも定期的に交換するのがお茶の教えとも言われている。ところで画像で紹介したお稽古道具の値上がりが止まらない。コロナや諸原料の値上がりが大きいが、茶道具は全体に消費が落ちているので、作り手の減少も大きい。茶筅など以前から韓国製・中国製がでているが、国産と比較するとかなり値の開きがあり品質もかなり異なる。やはり国内の職人さん手作りだと綺麗で長持ちする。消耗品は代替えが効かないのでこの流れは止まらないかもしれない。